DGMSM-JAPANとは

国際レベルでの当会の位置づけ

 

●FIMM::International Federation for Manual/Musculoskeletal Medicine

国際徒手筋骨格医学会

 

 『FIMM は 1958 年に設立され現在は 30 か国で医師により組織されている。当初は、西ドイツ、ベルギー、英国、フランス、スイスの集まりから始まり、ヨーロッパのマニュアルセラピー(以下 MT)*のコンセプトを基に作られ、急速に世界に拡がった。筋骨格医学はおそらく FIMM に包含する EBM の分野を最も正確に定義している。』

FIMMHP より抜粋。

FIMM 会員の約半数はドイツ人医師で、DGMSM の医師インストラクターである Dr.med. Alfred Möhrle は FIMM の会長をしていた。 FIMM-Online.com

 

●DGMM:German Society for Manual Medicine

ドイツ徒手医学会

 

DGMM は DGMSM,MWE,AMM の 3 つの組織からなる。ドイツには現在約 60 の政府が認定する MT の組織があり、医師が在籍するのはこの3つで、直接政府と連携している大きい組織である。国際的にはヨーロッパ徒手医学会(ESOMM)及び FIMM と強い結びつきがある。 DGMSM の前会長 Dr.Matthais Psczollaは長年にわたり DGMM の会長をしていた。4 年に一度は3つの組織が合同でカンファレンスをしている。

『マニュアルメディスン(以下 MM)*は過去 10 年間で理論的基礎の分野で大きく進歩し、そのメカニズムは科学的に証明されていると考えられており,大規模なメタア

ナリシスで徒手医学は効果的であると証明され、正しく使用されれば危険性は極めて低い』DGMM ホームページより抜粋

https://www.dgmm.de/

 

●DGMSM:German Society for Musculoskeletal Medicine

ドイツ筋骨格医学会

 

DGMSM*は 1953 年に Hamm-Boppard 医師セミナー(FAC*)として設立された。

1975 年から理学療法士の教育も始まり、医師と理学療法士が共に MM と MT の教育を受けているのは現在2組織のみでる。MM は元々何世紀にも渡り進化しており 19 世紀になって、アメリカのオステオパシーとカイロプラクティックがヨーロッパにわたり、興味を持った医師によって科学的根拠が付け加えられ発展したものがMM と MT である。ドイツで最初にその中心的役割を果たしたのが FAC(現DGMSM/2009 年名称変更)。PT 界 MT のパイオニアである Olaf Evjenth, Freddy Kaltenborn、前ドイツ OMT*協会会長 Heiko Dahl も FAC の講師をしていた。

DGMSM の元経営責任者である Dr.Graf Baumann は FIFA 医療部の委員長や北京オリンピックでのドーピングの責任者などをした業績があり、FIFA*医療部門委員長のポストは歴代徒手医学の専門家が就任し、諸外国ではスポーツ医学でも MMと MT は不可欠のものである。PT は DGMSM のプログラム終了後(認定試験合格後)、希望者は OMT(IFOMT*に沿ったプログラム)の認定取得のためのプログラムを受講可能となる。

 

●DGMSM-Japan

ドイツ筋骨格医学会日本アカデミー

 

DGMSM-Japan は 2011 年に DGMSM と契約締結した組織※。当会は上記の内容を見てお分かりのように、世界最高峰の MM/MT を日本のセラピストに普及可能な組織で、長年に渡り医師と PT により培われ体系化された学問/技術を備

えた日本唯一の団体と言える。正しい知識と技術の遂行と最新の情報を入手するために次のことを責務としている。

 〇日本人セラピストがインストラクターになる場合はドイツ本部のトップインストラクターによる実技試験を受けると共に、本部がある Boppard に赴き実技講習を受

けること。

 〇年に一度本部から講師を招き、インストラクターと認定セラピストに実技講習をすること。

 〇本部で行われる年に一度のカンファレンスに日本のインストラクターも参加し、その情報を日本のインストラクター及び会員に伝達すること。

 

 ※DGMSM-Japan の前身となる組織は 2004 年から DGMSM(当時は FAC)とライセンス契約を結び活動していた。

 

『用語説明』

*マニュアルセラピー/MT:ドイツではPTが用いる評価法且つ治療法 MMとMTは基本的に同じ

*マニュアルメディスン/MM:ドイツでは医師が用いる徒手的診断であり治療法。

*筋骨格医学/MSM:筋肉関節由来の痛みだけではなく、更に大きい範囲を含ん

だ身体構造組織の学問で、その検査治療法でありその研究分野。例えば膜組織に対する myofascial release や strain-counter strain, muscle energy technique,心因性の痛みなどを含む。

*FIFA:国際サッカー連盟

*OMT:整形外科的マニュアルセラピー

*IFOMT:世界理学療法士協会の下部組織でマニュアルセラピーの運用をしいる。

*FAC: Research and working group of Chirotherapie